「判断力は才能だから、教えられない」と思っていませんか?

私はコーチになりたての頃、そう思っていました。でも2年間の指導経験を通じて、判断力は練習で確実に育てられると確信しています。

判断力とは何か

バスケットボールにおける判断力とは、「今この瞬間、何をすべきか」を素早く正確に決める力です。パスかドリブルか、シュートか待つか。試合は毎秒、選択の連続です。

この判断を支えるのは経験と思考の積み重ねです。「あの場面でパスを選んだのはなぜか」「次に同じ状況が来たらどうするか」を繰り返し考えることで、判断のスピードと精度が上がっていきます。

判断力を育てる練習の作り方

私が新宿中学校で取り入れていたのは、「選択肢のある練習」です。

たとえばパス練習でも、ただパスを回すだけでなく、「ディフェンスがここにいたらどこにパスする?」という問いを常に入れる。シュート練習でも、「なぜそのタイミングで打ったの?」と聞く。

正解を教えるのではなく、考えるきっかけを作る。それだけで練習の質は大きく変わります。

試合でわかる「本物の判断力」

判断力が育ったかどうかは、試合を見ればわかります。

コーチの指示を待たずに動けているか。ミスをしたとき、次のプレーで修正できているか。仲間の動きを見て、自分のポジションを変えられているか。

これらができるようになったとき、チームは本当に強くなります。技術だけでなく、考える力を持ったチームは、どんな相手にも対応できるからです。

親御様へ

子どもの判断力を育てるのは、コートの中だけではありません。試合後に「どんなプレーが良かった?」「次はどうしたい?」と聞いてあげるだけで、子どもの思考は深まります。

答えを教えるより、問いを投げかける。それはご家庭でもできる、最高の育て方だと思っています。

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